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黄金崎潜水記録

クリオネダイバーズ黄金崎潜水記録


黄金崎潜水記録:白いアカエラミノウミウシと擬態の達人たち|クリオネダイバーズ

西伊豆・黄金崎公園ビーチの水深10mで観察された、極めて色素が薄く透明感のあるアカエラミノウミウシ(10mm)の水中写真
水深10mで観察された極めて色素が薄く透明感のあるアカエラミノウミウシの拡大写真。
これまでに類を見ない白磁のような体色のアカエラミノウミウシSP1

海況・ダイブデータ

ポイント 黄金崎公園ビーチ
水温 14.8℃(ウミウシ活性化の適温)
透視度 2~5m(マクロ撮影向きのコンディション)

トピックス:色素欠乏のアカエラミノウミウシ(個体識別)

本日、水深10mにて一見別種に見えるほど色素の薄いアカエラミノウミウシ(10mm)を確認しました(写真上)。
比較用に、水深16mで確認された標準的な赤色を持つ通常個体(個体03)の写真も掲載します。
色素の薄いアカエラミノウミウシ(個体01)のミノ部分拡大写真
【個体01】ミノの先端まで色が薄い
水深16mで観察された通常の赤色のアカエラミノウミウシ(個体03)
【個体03】標準的な赤色個体

本日確認できた主なウミウシたち

黄金崎公園ビーチで観察されたベッコウヒカリウミウシ(25mm)

ベッコウヒカリウミウシ

サイズ: 25mm
注目してほしいのは、その「質感」です。
名前の通り、高級な工芸品である「べっ甲」のような深い赤褐色をしています。
暗闇で見せる「秘密の光」 彼らには驚くべき秘密があります。
実は「ヒカリウミウシ」の名の通り、暗闇で刺激を受けると青白く光る能力を持っているのです。

黄金崎公園ビーチで観察されたクロコソデウミウシ(7mm)

クロコソデウミウシ

サイズ: 7mm
シックな黒褐色の体を持つ「クロコソデウミウシ」
注目してほしいのは、そのカラーリングです。外套膜の縁にあるパキッとした白いライン。一見目立つように思えますが、海中の複雑な影の中では、このラインが体の輪郭をバラバラに見せ、捕食者の目をあざむく「分断色」として機能していると考えられます。
動物でありながら、デザインのロジックを使って外敵から身を守る。7mmという極小サイズの中に、これほど高度な生存戦略が詰まっている事実!

黄金崎公園ビーチで観察されたヒメクロモウミウシ(5-7mm)

ヒメクロモウミウシ

サイズ: 5-7mm
「嚢舌目(のうぜつもく)」というグループの仲間で、鋭い歯で海藻の細胞に穴を開け、中身を吸い取って食べます。
驚くべきはその後です。
取り込んだ海藻の「葉緑体」を消化せずに自分の細胞の中に残し、なんと自分自身で光合成を始めてしまうのです。いわば、食べ物から「ソーラーパネル」を盗んで自分のエネルギー源にしているようなもの。

黄金崎公園ビーチで観察されたムロトミノウミウシ(7mm)

ムロトミノウミウシ

サイズ: 7mm
一見するとただ可愛いだけの生き物ですが、その体には驚くべき秘密が隠されています。
背中に並ぶミノ(背側突起)をよく見ると、褐色の斑点が緻密に並んでいるのが分かります。これは「褐虫藻(かっちゅうそう)」という藻類の一種です。
ウミウシはこの藻類を体内に取り込み、光合成によって作られたエネルギーを分け与えてもらっているといわれています。

「光合成エネルギーを利用する」点は同じ、その仕組みが決定的に異なります。


ヒメクロモウミウシ(盗食・略奪)
相手の家(海藻)を壊して、そこにある「ソーラーパネル(葉緑体)」だけを外して持ち帰り、自分の壁に貼り付けて使っている状態です。パネル自体は生き物ではないので、壊れたり古くなったりしたら、また新しいパネルを「盗み」に行かなければなりません。
「ソーラーパネル方式」

ムロトミノウミウシ(共生・レンタル)
「褐虫藻(かっちゅうそう)」という専門の発電業者(生き物)を自分の家に住まわせ、家賃の代わりに電気(エネルギー)をもらっている状態です。業者が生きている限り、安定して電気が供給されます。
「専門業者との提携方式」

そう考えると面白い!ウミウシにはまっていきますよね。

黄金崎の擬態蟹(ギタイガニ)ギャラリー

ウミウシだけでなく、黄金崎のガレ場や海藻帯に潜む「クモガニ科」を中心とした擬態の達人たちもじっくり観察しました。
体表の凹凸と付着させたカイメンにより環境に同化するツノガニ
【写真1】黄色いカイメンを纏い、岩礁に溶け込むツノガニ
観察のポイント:体表の凹凸に加え、自ら付着させた黄色いカイメンやヒドロ虫により、周囲の環境と見事に同化しています。動かない限り、その存在に気づくのは非常に困難な「隠蔽擬態」の好例です。
ミズヒキガニ

ミズヒキガニ

紅白の水引のような細長い第1脚が特徴。岩礁の隙間や浮遊物に紛れる見事な隠蔽を見せていました。
コノハガニ

コノハガニ

背甲に自ら海藻を植え付け、周囲の植生に完全に同化する擬態のスペシャリスト。今回は水深8m付近で確認。

くりおねだいばーず

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