「西伊豆ブルーに巨影降臨!巨大クラゲと極小ミノウミウシ『怪獣』たちの宴」
2026.03.28 | 水温 15℃ | 透明度 15m | クリオネダイバーズ
本日の西伊豆は、春の訪れを予感させる穏やかな海況に恵まれました。特筆すべきは、15m先までくっきりと見渡せるその透明度。浮遊物が極めて少なく、ワイドレンズで切り取る青の世界は、まさにクリスタル・ブルー。この最高のステージで繰り広げられた、一期一会のドラマを詳報します。
【Wide】浮遊する巨大な芸術:ユウレイクラゲ
「青い宇宙に漂う、白いベール」
中層で我々を待ち構えていたのは、ダイバーの体躯を凌駕するサイズのユウレイクラゲ (Cyanea nozakii)。15mの視界があったからこそ、その数メートルに及ぶ長く繊細な触手すべてを一つのフレームに収めることができました。毒性は強いため注意が必要ですが、うねりのない静寂の中、脈動しながら下降するそのシルエットは、畏怖の念を抱かせるほどの神々しさでした。
【Mimicry】沈木と海藻に潜む、擬態の真髄
水底に目を向ければ、進化の過程で手に入れた「隠れる技術」の数々に驚かされます。
カイメンガニの工作精度
自身の体に生きたカイメンを植え付け、完全に背景と同化するカイメンガニ。沈木の質感を見事に再現しており、肉眼で見つけるのは至難の業。その執念とも言える擬態は、マクロ派の知的好奇心を強く刺激します。
紅白の極細美:ミズヒキガニ
その名の通り、祝い事の「水引」を彷彿とさせる鮮やかな紅白の脚。海藻の隙間でじっと獲物を待つミズヒキガニは、15mのクリアな潮色の中で、その細い輪郭がくっきりと浮かび上がっていました。
【Nudibranch】宝石の輝き:ミノウミウシ三態
ウミウシ界の宝石、ミノウミウシたちが本日も勢揃い。特にクロモ系2種の発見は、本日の大きな収穫です。
ベッコウヒカリウミウシ:砂地で異彩を放つ赤褐色のボディ。刺激を与えると発光するこの個体は、深場の住人としての風格を漂わせています。
漆黒のミノに白帯が映える、シックな美しさのクロモウミウシ。
さらに繊細なヒメクロモウミウシ。このサイズ感の違いを一日で観察できるのは稀です。
【Fish】愛すべき海の住人:オオウミウマ&カエルアンコウ
海藻と対話するように揺れるオオウミウマ。その瞳は周囲を鋭く観察し、ダイバーとの適度な距離感を楽しんでいるかのようでした。
オレンジ色の発色が極めて美しいオオモンカエルアンコウの幼魚。胸鰭で「直立」するその姿は、何度見てもファンの心を掴んで離しません。
西伊豆の海が、あなたを待っています
巨大なユウレイクラゲから、数ミリのミノウミウシまで。
透明度15mという「完璧な舞台」が、伊豆の海の豊かさを改めて教えてくれました。
この感動を、次はあなたのファインダーで。
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